小遣い制リーマンの生存戦略

現実に震える、アラサー広告代理店営業マンの日々。

洗脳マーケティング?脳科学×広告

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ElisaRivaによるPixabayからの画像

かつて洗脳広告代理店という本がありましたが、そんな時代の広告マンって全能感に浸れたんでしょうかね。。。

 

今やメディアの多様化で、「もはや広告に“洗脳”する力はない」というのが世の実感に近いと思いますが、脳科学の力で“無意識”への働きかけを可視化し、メッセージングや表現のコツを探ろう、という取組を目にする機会が増えて来ました。

意識せずに何かを感じたり記憶が呼び起こされたりして、商品を手に取ることもある。その無意識を分析できれば、消費者の真のニーズを把握することにつながるかもしれない。そこで、脳の動きをセンサーなどで計測することで無意識を可視化するニューロサイエンスを用いた手法が注目されている。

(中略)

 ニールセンの辻本氏は「従来のマーケティングは、購入する理由を先に考えて、消費者を“説得”することが目標になる考え方だった。新しい考え方では、感情が先で、意思決定の理由は後で考える。そのため、目標は“感情関与”になる」と説明する。機能を訴求しても、見る人の感情に届かないと効果は出ないということだ。

マーケティングは「無意識」を探る時代に ニューロサイエンスで検証した新商品の効果は? (1/3) - ITmedia ビジネスオンライン

意思決定の理由を考えるということは広告代理店の得意領域だったりもするので、広告表現のアカウンタビリティも上がるかもしれませんね。

 

ただし、テスト環境での脳波が正解になっている点には疑問が残ります。。。

 

実際に購買したユーザーの脳波を収集する環境・テクノロジーの整理と、パーミッションを獲得するためのインセンティブ設計が、脳科学×マーケティング普及のキーになるのではないでしょうか。

 

ちなみに、ニールセン以外にも、NTTデータマーケティングへの活用取組をおこなっているみたいですね。2018年の記事ですがこちらもご参考まで。

脳科学をマーケティングに本格適用 リクルートとTVCMの制作に応用――NTTデータグループ - 週刊BCN+